リバウンドの基礎(3)
体内がエネルギー不足の状態に陥った時、体は不足分を貯蔵されたグリコーゲン(糖質)や体脂肪でまかなうと同時に、筋肉を分解してエネルギーをつくりだいします。これが糖新生とよばれるものですが、運動を並行せずに極端な食事制限を行うと、この糖新生が繰り返され、身体全体の筋肉量が減っていきます。こうなると、同じ動作でもエネルギー量が以前より少なくなり、基礎代謝も低下して、消費エネルギーが極端に減ります。いわゆる「太りやすい体質」の完成です。この方法では、体重が減ったと喜んだのもつかの間で、少ない食事量なのになぜか太り始め、そのうちに体重は元にもどり、同じ体重なのに以前より締まりのない醜い体という、恐ろしい結果を導きます。