代謝の本来の意味(1)
代謝とは、同化作用(合成→体内エネルギーを保持する)と異化作用(分解→体内のエネルギーを放出する) という化学反応という言葉で、「新陳代謝」ともいいます。同化作用は摂取する栄養素(摂取カロリー)を材料として細胞の補填や修復、およびエネルギーの貯蔵などの働きのことで、異化作用は排便や汗および二酸化炭素などの老廃物の放出や、体内で使われたエネルギーによってできた体熱を放散(消費カロリー)させる働きのことです。「代謝がよい」というときは、異化作用すなわち分解、エネルギー発散のほうをいうことが多いのですが、正解には同化作用、すなわち太っていくほうも「代謝」なのです。